
【あらすじ】
少年がその異形を駆るとき――人類が世界を取り戻す戦いが始まる。
第二次世界大戦末期に行われた悪魔召喚の儀によって、世界の在り様は一変した。
それから一〇〇年。世界の支配者となった悪魔に対し、人類は魔装機体を生み出し抗っていた。
そんな中、「異なる現代」の記憶を持つ少年・川上啓太は入学した軍学校で、
誰も起動すらさせられなかった試作機との適合に成功する。
いきなり戦場に派遣された彼は、前世の知識を活かして、今までの常識を覆す戦果を示してしまう。
――それは、人類が世界を取り戻す戦いの始まりだった。





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この作品にはロマンが詰まっている。むしろロマンしか詰まっていない!
悪魔や魔族、魔物と戦うため、川上啓太に与えられた機体は、機体製造に新規参入した企業が、社運を賭けて投入した試作機である。それもとんでもないロマン機体なのだ。
この時点で、もうすでに熱い。
そして誰がみてもまともに動かせるはずのない試作機を、前世の記憶を大きなヒントに繋げて操る主人公がいる。新型機で為せる、誰もが目を剥く変態挙動。これもまた熱い。
機体製作者の理想を体現し、意味の分からないレベルで戦果を挙げる。だから読者はもちろん、作中のお偉方もこう言うしかないのである。
「理屈はわかる。だが意味がわからん」と。
内と外、主人公を取り巻くしがらみは、着々と増え続けていくことになるはずだ。いろいろわかっているようで、実は理解しきれていなかったりもする、優秀なのに間の抜けた一面も持つ主人公の更なる活躍が楽しみすぎる。
ところかわって、ラストの妹の正妻面、これからどうなっていくのおおおお!
心の奥、燃え残ったもの。そこに火をつけたい皆様へ。
迫り来る悪魔、雲霞のごとく襲い来る獣達。相対するは夢を叶えた変態、という名の熱き男。空を跳ねて砲火が吼える、ここにあるのは手に汗握る戦場。様々な者たちの思いが巡る中で愛機と共に駆け抜ける熱さが堪らぬお話であり。画面越しに見ていたあの世界が文字という形でそこに展開されているお話なのだ。あの日、あの戦場を駆けた方は是非。
遠距離型高火力四脚!このアセンブルだけでも大興奮です!
ロボットを駆るゲームが好きな人は必読!!
題名だけでも作品の魅力は伝わってきますが、実際に読んでみると「ロボットの存在が成立する世界観」の作りこみと「主人公&愛機がなぜ特別なのか」という理由の設定がうまく調和しており、なるほどと頷く内容でした。作中では魔物と戦う場面と学園生活がそれぞれ描かれますが、これはアニメやゲームのロボットものでもお馴染みのシチュエーションで嬉しくなります。
主人公に特殊な機体が用意されており、それが徐々にアップデートされていく様子も、先が楽しみな要素です。既に無茶苦茶な活躍なのに、これからいったいどうなってしまうのか……
それと、主人公の妹が可愛いですね。もっと出番が増えてほしいです!
数ある名作ロボットゲームで遊ぶのとはまた違う読書体験を、ぜひ味わってみてください。
悪魔や魔族により投入される魔物と魔装機体を駆って抗う世界。両親を失い妹と2人で暮らす川上啓太が、入学した軍学校で与えられた試作機で無双するロボットファンタジー。軍閥の思惑が入り乱れる軍学校に、後ろ盾もなくトップクラスで入学したことから俄然注目を集める啓太。学校に入ったばかりの彼が前世のゲーム知識も上手く使いながら、誰も起動すらさせられなかったゲテモノ扱いされる異形の試作機と適合して、絶望的な状況すらものともせずに今までの常識を覆す圧倒的な戦果を叩き出す熱い展開は痛快ですらありました。本人に未だ自覚がないギャップも効いていて、テンポの良いストーリー展開も読みやすく、彼がこれからどんな活躍を見せてくれるのか、正妻を自負する妹に加えて、クラスメイトやヒロインたちとの関係がどう変わっていくのかも楽しみなシリーズです。
誰にも動かすことの出来なかった通常の人型ならざる異形の機体を、常識を踏み外して逆立ちしたような価値観で自在に操る主人公。
その彼の駆る異形のメカが、四つ脚で横っ飛びして跳び回りながら巨大な魔物を次々と撃破していく多脚型ともなれば、普通の人型ロボットを前に湧き立つものとは異なる種類の、熱い滾りが胸の奥から吹き上がるってものなのです。
すなわち、多脚メカからしか補給できない、魂の燃料がある!
これはそんなHENTAIの熱いパトスを全力稼働させてくれる痛快作です。
悲壮感を突きつけてくるような世界観を、どこかあっけらかんとぶち壊していく主人公。カッコいいんだけれど、どこか抜けていてヘンタイじみてヤバいやつでこいつは見ててひたすら楽しい♪
1ページ目を開いたときと、最後まで読み終わったときで、抱いた印象がまるで違った作品で面白かったです。一見、ハードな世界観とロボットのロマンを追求したかのような作品なのに対して、読み進めていくと、そう言う一面もありつつ、主人公の振る舞いや、彼が状況に振り回され、翻弄される様子がコミカル且つ痛快に描かれており、結果としていい意味で重苦しさを感じない、読んでて純粋に楽しい作品だなと思いました。そして、本作を語るにあたって、もう一つ外せないのが、イラスト担当:黒銀さんによる、メカのデザイン。黒銀さんといえば、かっこいいメカのデザインとして定評がある方ですが、本作でもそれが遺憾なく発揮されていて、見た瞬間に声が出そうになりました。特に、作中では散々ゲテモノと言われていた御影型のデザインで、びっくりするほどかっこよくて、見事の一言。